ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

田中恒成「勝利」のオッズをくつがえした井岡一翔の格の違い。

f:id:gunjix:20201231191752j:plain

大晦日のボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで、王者の井岡一翔(31)(⬆上写真左)が挑戦者の田中恒成(25)(⬆上写真右)を8回TKOで破り、2度目の防衛を果たし、これまで無敗だった田中に16戦目でついに初黒星をつけた。史上初となる日本人の複数階級制覇王者同士の一戦。英大手ブックメーカー・ウィリアムヒル社のオッズでは、田中勝利が1.61倍、井岡勝利が2.30倍と圧倒的に田中勝利が予想されていた。スピードを武器に攻めた田中だったが井岡は、田中が左のパンチを打つときに右ガードが下がる癖を早々と見抜き的確に左フックを当ててゆく⬆。4Rで田中が鼻から出血。5Rでは井岡がカウンターから左フックでダウンを奪い主導権を握ると、6Rでも再び井岡が左フックでダウンを奪う。さらに8Rで井岡の強烈な左フックで田中がぐらつくとレフリーは3度目のダウンと判断し試合を止めた。試合後、3度のダウンを喫した田中選手は「完敗です。こんなに差があったのかと、ビックリしました」と語り、一方の井岡選手は「格の違いみせる、と(試合前)言ってきた。口だけではなく、結果で証明できたことは良かった」と語った。試合前日の計量の場で、圧倒的な勝ちが予想された田中恒成について井岡は「全くというか、存在自体、そこまで気になっていない。見下しているという気持ちはないですけど…。全然、気にはしていない。格の違い、レベルの違い、ボクシングのレベルの差を見せられる試合をできたらいい」と語っていた。強打が売りの田中恒成のガードが下がる癖を見抜き3度の左フックでダウンを奪って勝利した井岡選手が、文字通り「格の違いを見せつけた」試合だったと言えるだろう。