ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ジングルベルは、クリスマスソングでは無かったって知ってた?

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クリスマスソングの代表と言えば、『ジングルベル』。実はこの曲、もともとはクリスマスとは関係ない「馬ぞり競争の歌」として作られたものだった。1857年、アメリカで発表されたときの題名はOne Horse Open Sleigh(馬一頭仕立てのソリ)というものだった。11月の感謝祭で発表されたところ大変好評であったため、ひきつづき12月のクリスマスでも歌われることになり、タイトルもクリスマスにふさわしい『ジングルベル』に変えられたのだという。感謝祭はアメリカの秋の祝日。シャンシャンと鳴る軽やかな鈴の音も、トナカイの鈴の音ではなく実は馬のものだったというわけだ。作詞作曲したのは、牧師ジェームズ・ロード・ピアポントボストンにある自分の教会の感謝祭のお祝いで歌うために作った曲だった。確かに、歌詞の中には宗教的な語句やクリスマスに対する言及はまったくなく、若者たちが冬にソリで競争する様子を歌った歌であり、クリスマスは勿論、感謝祭を思わせる歌詞も全く出て来ない、「無茶をするなら若いうち」、「女の子を連れて」とか「あの馬に賭けよう」とか、およそ教会で歌う曲にはふさわしくない歌詞ばかりだ。しかし、の曲が誕生してから78年後の1935年"ベニー・グッドマン オーケストラの軽快にスイングする演奏によって全米各地へと広がり、1941年にはグレン・ミラーの演奏によって「ジングルベル」は全米5位のヒット曲になり、クリスマスソングの代表的な名曲となったのだ。