ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

100M9秒80金メダル、ヤコブスはアフリカ系イタリア人?

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東京オリンピック陸上競技100mで9秒80で金メダルを初めてイタリアにもたらしたラモント・マルチェル・ヤコブス選手。彼が生まれたのばアメリカ・テキサス州エルパソ。父親はアフリカ系アメリカ人、母親はイタリア人。日本のオリンピック選手大坂なおみ選手や八村塁選手と同じハーフだ。2歳半までアメリカで育ち、海外勤務となった父親と別れた母親は幼いヤコブス選手を連れて母国イタリア・デゼンツァーノデルガルダに帰国。ヤコブス選手は、この地で陸上競技を始めたのだ。2016年の陸上イタリア選手権には「幅跳び」で出場し8.48mという歴代イタリア人最高記録を出し、さらに今年5月に開催された大会で100mに出場して「9.95」というイタリア歴代最速のタイムを更新してオリンピック代表になったのだ。こうした中、米国ワシントン・ポストが「聖火台に点火するのに大坂を選んだことや八村を開会式の旗手の1人に選んだことは、従来の日本人とは異なる見かけや行動をする人に対する日本人の態度という現実との間にある差をはっきりと浮き彫りにした」と報道し、さらに「東京五輪は大坂や八村など世界的に活躍するハーフの選手に重要な役割を与えて多様性のある国際的社会であることを世界に示して見せたが、現実的には、純粋に日本人ではない人々は、日本社会では差別に直面している」と論評した。大阪選手や八村選手と同じハーフのヤコブス選手の母国イタリアは、ナイジェリア出身のアフリカ系黒人が国会議員に当選するなど、人種に寛容な国だ。イタリア初の100Mゴールドメダリストとなったヤコブス選手に心からの拍手を贈りたい。