ハンガリーで開かれている世界陸上ブダペスト大会の女子やり投げ決勝、日本の北口榛花選手が、最終投てきの前まで４位だったが、「私は最終投てきに強い」と自分に言い聞かせて臨んだ最終６投目で66ｍ73を記録、日本人初の逆転優勝を成し遂げた⬆。日本の女子選手が、フィールド競技の陸上種目で世界の頂点に立ったのは、オリンピックも含めて初めての快挙だ。彼女の快挙を伝えるニュースの映像で一番際たっていたのは、北口選手の笑顔・笑顔・笑顔⬆。コロナ禍のあと未だに沈滞ムードのままでいる日本人には見られない彼女のあふれんばかりのその笑顔はどこからくるものなのか。北口選手は「母が笑顔は幸せを引き寄せると言っていたので、常に笑顔でいるように心がけています」と答えている。今回、銅メダルとなったマッケンジー・リトル選手は「彼女の笑顔は本当に周りまで笑ってしまうようなもので、スーパースターよね」と称賛、３連覇を狙って北口に破れたケイシー・リー・バーバー選手は「とっても陽気で、女子やり投げ界で最も周りを笑顔にさせてくれるようなスマイルよね」と褒めた。ライバルまでもトリコになってしまう北口選手の豪快な笑顔、「笑顔は幸せを引き寄せる」という母の言葉を信じ、「私は最終投てきに強い」と自分を信じた北口榛花に「勝利の女神」がプレゼントしてくれた金メダル。それより笑うことを忘れてしまっていた日本人に、彼女がプレゼントしてくれた満面の「笑顔」こそが何より素晴らしいと思いませんか。
