ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ワクチンへの不安を煽るマスコミは誰の味方なのか。

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オリンピックの最中、コロナ感染者が1日1万人を超える勢いで拡大中だ。こうしたコロナ感染の拡大を止める唯一つの方法が、多くの人がワクチン接種でコロナに対して集団免疫をつくることだ。ところが、マスメディアはワクチン接種を奨励するどころかワクチン接種への不安を煽り立てている、と筑波大学の原田隆之教授が批判している。原田氏は、20代や30代の若い世代にワクチン接種をためらう傾向が有意に高いという調査データを4月に公表しているが、マスコミの多くがこの調査データをワクチン接種への不安を煽る材料として利用しているというのだ。原田氏によれば、マスメディアの多くが、「ワクチン接種をしたくない人」に過度に寄り添い、「ワクチンを打たない権利」を強調しすぎているという。「今のメディアの姿勢は、中立と言えるものではない。ワクチン不安を煽るほうに偏っている。人々のワクチンへの不安が強いのならば、それを単に紹介するだけでなく、不安を少しでも和らげ、安心してワクチン接種をできるような情報発信をすべきだ」と原田氏は訴える。さらに、現下の危機を乗り越えるために、そしてわれわれ一人ひとりが自分の健康を守るための切り札として、国やWHOなどの公的機関が科学的知見に基づいてワクチンを推奨しているとき、メディアとしてそれを推奨できないというのは、「メディアとしての中立性を欠いている」と批判している。コロナ感染の終息への出口が見えない今、マスコミは国民に向けてワクチン接種が感染拡大を防ぐ唯一つの方法であることを伝えるべきだろう。