すべての世帯を対象にしたコロナ特別定額給付金一人当たり10万円、いつ振り込まれるのかと、誰もが気をもんでいる。ところが各市町村のコールセンターに寄せられる問い合わせはピーク時には1日数万件に達し、各役所の対応体制や電話回線には限りがあり電話が繋がらない状態が続いている。そんな中、申請書に記載されている10桁の申請者番号を入力するだけで「審査中」「振込⼿続き中」「振込済み」「保留中」のいずれかがパソコンやスマホ画面に表⽰され、自分に給付金が振り込まれるのがいつになるのか、現在の状況がひと目で確認できる便利なサービスが誕生した。神戸市が、日本マイクロソフトの「Microsoft Power Platform」を活用して、申請したコロナ特別定額給付金の現在の状況がひと目で分かる情報サービスの提供を開始したのだ。このサービスは、市の職員が、ほぼ1人で開発。しかも、わずか1週間で完成したという。この職員は、エンジニアとして外資系SIerに勤務した経験を持ち、2017年に社会⼈採⽤枠で神戸市に⼊庁。そのスキルを活かして、サービスを構築したのだという。神戸市が開発したこのサービスは、多くの自治体が利用できるように、オープンソースとして公開する予定。神戸市長(⬆上の写真)は「特別定額給付金への対応について神戸市と同じ課題に直面している自治体が多い。神戸市が作ったものを、同じ苦労をしている自治体に使ってもらうのは当然のことである」と語っている。あなたの住まいのある地域で、このサービスをいつから利用できるようになるのか、役所に問い合わせしてみてはいかが。