Newsweek誌が1976年以降テキサス州で死刑執行された男女446人の「最後の言葉」を分析したところ、死刑執行の直前には後悔や死への恐怖を語るより、愛や感謝を語る死刑囚の方がはるかに多かったことが明らかになった。Newsweek誌の分析によると、使われた回数が最も多かった単語は「Love(愛)」が630回で、謝罪や後悔を表す「Sorry」の約3倍の頻度で使われていた。例えば、84歳の女性を殺害した罪で薬物注射により死刑執行されたDanielle Simpson(30歳)の最期の言葉は、「家族に、みんな愛してるって伝えたい。ケイトも愛してる。弟(兄)も、子どもたちもみんな愛してる。会えなくなるのは寂しい。用意はできた」と、最期の言葉はこのように家族への別れのあいさつがほとんどだという。ここでも「love」が3回登場するほか、「ready」（用意はできてる）が2回繰り返されている。「ready」は446人の合計で65回登場するとのことで、死に対し「覚悟はできている」と死刑執行者に対し「言いたいことは言った、いつでもいい」とゴーサインを出す死刑囚が多いという。afraid(怖い)」という単語が使われたのは1976年以降わずか1回のみで、死に対する恐怖を口にする死刑囚はほとんどいないという。また宗教・信仰に関する言葉も頻繁に使われ、「God(神)」は全単語中4位となっているほか「Lord(主)」「Jesus(イエス)」「Allah(アッラー)」「Heaven(天国)」「Hell(地獄)」などの単語も多く使われていた。このほか、「Closure(決着)」という単語は20回、「Regret(後悔)」は12回記録されている。死刑囚が残した「最後の言葉」について、あなたは何を感じますか。
