ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

若者の6割がコロナ給付金で日本マンガ購入、仏政府が怒る。

フランス政府は昨年5月、新型コロナの影響を大きく受けたフランスの芸術や文化を支援する事を目的に、18歳の若者を対象に文化芸術活動に積極的に参加するための300ユーロ(4万円相当)の給付金を「カルチャーパス」という形で支給した。対象者となった18歳の若者は約80万人。「カルチャーパス」を利用できるのは、書店や美術館、演劇、絵画レッスンなど多岐に渡っていたが、18歳の若者たちの6割以上が、この「カルチャーパス」を日本マンガ購入のために使用したという。この日本マンガの購入のみに片寄った「カルチャーパス」の利用状況に、フランスの政党「国民連合」の議員たちが、カルチャーパスの対象から日本マンガを外すよう政府に対して提案した。こうした動きに公共テレビ局「フランス3」は、政治家たちによる提案に反論するように、日本マンガが、フランスの書店を救っている実態について報道した。「Plus Belles Les Bulles」という書店では、売り上げの6割を日本マンガが占めるまでになっており、また「Bédérama」という書店の店長は、「日本のマンガは、読書から遠ざかっていた若者たちが、小説の文学的側面に抱くネガティブな価値観を変えた」と、若者にいい影響を与えていると称賛した。日本マンガを一部の政治家が敵視する一方で、書店の人たちは救世主と捉えている現実、このような状況に、日産自動車のフランス国有化をカルロス・ゴーンを利用して画策し、失敗したマクロン大統領はどういう答えを出すのだろうか(笑)