中国・武漢市からチャーター機の第1便で帰国し、千葉県のホテルに滞在していた197人の帰宅が12日夜、始まった。経過観察期間(つまりウィルスの潜伏期間12.5日)を終え、11日に新型コロナウィルスの検査を受けたところ、全員が陰性だったからだ。ところで、WHOが示している潜伏期間12.5日というのは本当に大丈夫なのだろうか。なぜなら、コロナウィルスの発生元である中国の研究者が、新型コロナウイルスに感染した中国の患者1099人の臨床データを分析した結果、ウイルスの潜伏期間は最長で24日に及んだと発表していたからだ。そんな中、この研究結果を発表した中国の保健当局の専門家チームでトップを務めた鍾南山氏が、国営の中国中央テレビのインタビューに答え、発表した論文の中で新型コロナウイルスの潜伏期間が最長24日に及んだケースがあったとしていることについて、「あまり科学的なものではなかった」と弁明した。この潜伏期間24日とした事について、鍾氏はあくまでも正式発表の前のものだったとしたうえで、調査対象の患者の話をもとに、ウイルスの感染源に接触してから症状が出るまでの日数を計算した結果、潜伏期間が24日と言った人が1人いたと説明、「たった1人の患者の証言だけをもとに、ウイルスの最長の潜伏期間とするのはあまり科学的ではない」と釈明したのだ。潜伏期間24日説はどうやら間違いだったようで、ホッと胸をなでおろしたが、新型ウィルスの猛威は今後どこまで続くのだろうか。