ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

大坂なおみ15歳に敗北、5か月前かけた情けを恩返しされた。

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全豪オープン3回戦で、前回優勝の大坂なおみ(22歳)が、世界ランク67位のコリ・ガウフ(15歳)にストレート負けした。試合後のインタビューで、彼女は「年下に、15歳に負けたくなかった」「たぶんまだ(自分は)チャンピオンのメンタリティーを持っていないんだと思う」と語った。ガウフとは昨年9月、全米オープンの3回戦で戦い大坂なおみがストレートで圧勝していた。その時、完敗して号泣するガウフを見た大坂が、健闘を称えてコート上でのインタビューを一緒に受けるようガウフを誘い(⬆上の写真)「これぞスポーツマンシップ」と現地メディアなどから絶賛されたことは、記憶に新しい。その時のガウフ選手は「本気ですか? ダメです、私多分ずっと泣いてしまうから」と、涙を拭い、大阪選手は「ねえ、あなたは本当にすごい選手なんだよ。だからこのままシャワー室に行って泣くより、みんなに今あなたがどんな気持ちかを知ってもらおう、一緒に」と優しく誘ったのだった。それからわずか5ヶ月後、立場は逆転し大坂なおみ選手がガウフ選手にストレート負けを喫して「(自分は)チャンピオンのメンタリティーを持ってない」と嘆く羽目になったという訳だ。ガウフ選手は、大坂なおみの優しさを記憶にとどめて臨んだ今回の試合、相手がディフェンディングチャンピオンだという恐怖心を持つこともなく終始攻撃的なプレーを貫き大阪選手を打ち破ったのだ。今回、大坂なおみのテニスに足りなかったものは「情け無用」のプロ根性だったと言えるかもしれない(笑)