お笑いコンビの『Aマッソ』が、漫才のネタで女子プロテニスの大坂なおみ選手について、「大坂なおみに必要な物は漂白剤。あの人は日焼けしすぎ」と発言し、その非常識過ぎる「差別発言」に非難の声が殺到した。発言が大問題へ発展すると『Aマッソ』は「笑いと履き違えた最低な発言であったと今更ながら後悔しています」とつづった手書きの謝罪文を発表、上べだけの言葉をつらねて決着を図ろうとした。その発言から1週間後、大阪なおみ選手がTwitterを更新。お笑い芸人『Aマッソ』の『差別発言』について初めて言及した(⬆上の写真)。「日焼けしすぎって、またワイルド(クレージー)なことを!『資生堂アネッサ』の『パーフェクトUVサンスクリーン』を使っているから、私が日焼けすることはないですよ」と自身がCMに出演している『資生堂アネッサ』の日焼け止め商品の名を出してユーモアたっぷりに回答、さらにニッコリ笑う絵文字まで添えて、ツィートした。お笑い芸人の「差別発言」に対して笑顔の絵文字まで添えて大人の対応を見せた大坂なおみ選手。しかし、彼女の笑顔の対応にお笑い芸人『Aマッソ』の2人が、これでほっと胸をなでおろすのは早トチリというものだろう。大阪なおみ選手が使ったワイルドという言葉にはクレイジーと言う意味もある。本人はどうすることもできない皮膚の色をネタにして笑いを取ろうと考えた2人のお笑いネタは、まさにクレイジーそのものだ。精一杯の笑顔で応対してくれた大阪なおみ選手の心の内側の痛みを、2人が十分理解できないままであれば、本当の意味での反省にはならないのではないか。