ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「勝てば日本人・負ければハーフ」ジャパニーズを皮肉るアメリカのメディア。

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大坂なおみ選手の日本人初のグランドスラム制覇の大騒動からはや1ヶ月が経とうとしている。アメリカのネットメディア「デイリィビースト」がこの1ヶ月の間日本中で騒がれた「大阪なおみ選手は本当に日本人か」という論争があったことについて、「勝てば日本人・負ければハーフ」と日本人の「混血アスリートへの偏見」について皮肉っている。多くの日本人は「大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した途端、彼女を完全な日本人として認めた。同じような例としてメジャー入りを果たしたダルビッシュ有投手の場合もそうだった」と指摘している。そして「日本人の外国人嫌悪は深刻なものであり(大坂なおみ選手やダルビッシュ有投手について)ただの日和見主義ではなく完全な日本人勝者であると望みたいならこの点を克服しなければいけない」と論じている。さらに大坂なおみ選手の勝利は、「何が日本人なのか、そして日本が生き残り、国家として成長するために必要な『多人種社会』を創り出す準備は整っているかを(純血主義の日本人に向けて)問いかけている」、と結んでいる。日本のマスコミが話題にすべきこうしたタイムリーな課題についてアメリカのメディアからの鋭い問いかけは多くの日本人に取っては耳に痛い話だろう。大阪なおみ選手の日本人論についてニューヨーク・タイムズ紙は「日本人の定義が曖昧になってきている。日本の社会は寛容になりつつある」と擁護してくれてもいる。果たして多くの日本人がこれまで固執し続けてきた「純血主義」についてYESなのかNOなのか?国際社会はいつまでもその回答を待っていてはくれないだろう。