ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

心あたたまる「赤鼻のトナカイ」を創作した4歳の娘と父の物語。

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81年前、1938年のアメリカ・シカゴで通信販売会社のコピーライターだったロバート・メイ(⬆上の写真)は、妻がガンに倒れ回復の見込みもなく、4歳になる娘バーバラ(⬆)は病床の母を見て毎日不安そうにしていた。あるとき、娘バーバラが「どうして私のママは、みんなと違うの?」と父に尋ねた。娘の尋ねた「みんなと違う」のフレーズと父ロバート自身が幼い頃に「みんなと違う」といじめられた体験を元に「ちょうどクリスマス、トナカイとサンタクロースのお話に、この『みんなと違う』という言葉をヒントに、娘が喜ぶ楽しいお話を作ってやろう」と父は思いつき、アドリブで赤鼻のトナカイ「ルドルフ Rudolph」のお話を娘に語り始めた。「真っ赤な鼻を仲間のトナカイから笑われ、いじめられていたルドルフは『みんなと違っていた』のに、その赤い鼻がサンタさんの道案内の役に立ちました」というハッピーエンドのストーリーに娘は大変喜び、父ロバートは後日手作りの本にまとめてクリスマスプレゼントとして娘へ贈ったという。この話を聞いた父ロバートが勤めている通販会社が、翌年のクリスマスに赤鼻のトナカイ Rudolph the Red-Nosed Reindeerのタイトルで絵本にして発行すると250万部の発行数を記録する大ヒット絵本になった。それから9年後、ジョニー・マークスが『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』の絵本を元にして作詞・作曲し、その翌年にジーン・オートリーの歌でクリスマスソングのレコードとして発売されると「赤鼻のトナカイ」は200万枚を売り上げる大ヒットとなりビルボードチャートで1位を記録した。名曲には歴史あり、クリスマスソング「赤鼻のトナカイ」をあなたが耳にしたら、81年前の「父と娘の愛情物語」を思い出してみてはいかが。