ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

キーエンス企業価値トヨタに次ぐ2位、創業者は高卒。社員年収2千万円、

f:id:gunjix:20200615003849j:plain

2020年5月時点の株価時価総額が10兆円を超えて日本の全上場企業の中で2位に躍り出た「キーエンス」。時価総額1位が「トヨタ自動車」、2位が「キーエンス」、3位が「ソフトバンクグループ」で、この会社がいかに凄い会社であるかが良く分かる。しかも創業者であり会長を務める滝崎武光氏(⬆上の写真)は、ダウンタウンの松本人志も出た尼崎工業高等学校出身の高卒で、過去に二回も会社を倒産させた経歴の持ち主だという。2度の倒産を経て1974年29歳でキーエンス(創業当時は「リード電機」の名称)を創業。売れる商品を開発するため、破格の給料で技術者を集め各種FAセンサーを軸に計測機器・情報機器・顕微鏡など高付加価値製品群の自社開発に成功。さらに滝崎氏は生産は外注し研究開発だけに特化し、設備負担の軽いキーエンスは「無借金経営」を実現、値引禁止で50%に迫る驚異的な営業利益率を確保してきた。滝崎氏は社員に平均年収2,111万円の給料を払ってる理由について「人件費は経費ではなく、付加価値創造の要素である」と説明する。滝崎氏はトヨタ自動車の豊田会長やソフトバンクの孫正義氏のように表舞台に出ることを嫌い謎の経営者とされているが、過去の経済誌のインタビューで、高校時代に学生運動が盛んになり大学生から勉強会に呼ばれたりした際に感じたことを語っている。「ああいうこと(政治闘争)やるのは文系の人ばかり。文系は論理的じゃないですよね。(政治)思想の問題は、最終的には好き嫌いになる。私は(数字で勝負できる)事業をやる方がいいかなと」その時に決心したという。滝崎氏は現在75歳、代表権の無い名誉会長へと退き、世襲を嫌う滝崎氏は親族を一切表に出さず、キーエンスでは「役員・社員と三親等以内」の入社を拒むという、入社した社員を大切にした徹底ぶりにも驚かされる。