とうとう日産の会長職を務めるレバノン出身のアラブ人カルロス・ゴーン氏が自分の給料をお手盛りしたとして東京地検特捜部に逮捕された。彼は日本の自動車メーカーのトヨタやホンダの社長が年間給与が1億円台なのに比べてダントツの年間報酬10億円超えで大きな批判を浴びてきた人物だ。彼が社長を兼務するルノー社があるフランスの雑誌「リべラシオン」が最低賃金の764倍もの報酬を受け取るゴーン氏に対して「公平ではない」と批判し、ルノー社でも株主の半数以上がゴーン社長の高給に反対しているという。これだけの日本における「給与のとりすぎ」批判やフランスルノー社の株主による高給についての批判にゴーン氏はなぜ耳を貸さなかったのか。4年前の日産自動車の定時株主総会で株主から「今までの業績、経営手腕は認めるが、1人で10億円というのは国内の同業他社の役員と比べて多過ぎるのでは」という質問を浴びせられたゴーン社長は「もらいすぎじゃないかという人もいる。たしかに他社の日本のCEOと比べると高い。ただ、GM、フォード、ダイムラーなどの海外の競合他社と比べれば高いわけではない」と説明。まるで、10億円を超えるのは当然だが、「控えめにしておいた」と強欲なアラブ人らしい口調で答えていた。そして今回の事件の発覚で8年前から5年間で自身の報酬を50億円も水増ししていた事実が発覚してしまったのだ。彼の生まれ育ったアラブ人の国レバノンには「汝の持っている金は汝の奴隷であるが、汝は持っていない金の奴隷である」というコトワザがある。ゴーン氏はまさに汝は持っていない金(会社の金)の奴隷と化し金に溺れてしまった欲深過ぎるアラブ商人、と言えないだろうか。
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