テレビのゴールデンタイム(午後7時〜午後11時)の視聴率が13年前2005年には平均で12.2%あったのに2017年には9.1%にまで落ち込んでいる。その理由はテレビ離れの人が増えているのではなく番組を録画しておいて自分が好きな時間にテレビ視聴する人が増えたからだという。視聴率調査は調査対象の家庭に調査機器をセットしそれを集計して視聴率何%だと算出していたのだが録画してあとから見る人が増えてくると実際には番組にどれだけの視聴率があったか正確にわからなくなってしまう。そのためCMスポンサー各社はテレビ局に対してリアルタイムの視聴率+録画して見る人の視聴率(タイムシフト視聴率)を合計した「総合視聴率」を算出する事を要求し始めたのだ。こうなるとテレビ局が一番困るのが「答えはCMのあと」と言うようなリアルタイムの視聴者を焦らすテクニックが番組作りで意味をなさなくなってしまうことだ。録画してあとから番組を見る視聴者は鼻からCMを飛ばして見るわけだから「答えはCMのあと」のような「焦らし戦法」はまったく意味をなさない。CMを飛ばして見る「録画視聴者」にも高視聴率が得られるような番組作りの方法をテレビ局はあらためて考えなければならなくなったのだ。当然ながら「答えはCMのあとで」という録画視聴者には意味を無さない視聴者を焦らす手口は当然のごとく消え行く運命にある。時代とともにテレビの見方が進化している時代にテレビ局は旧態依然の「答えはCMのあとで」という見る側がイライラする手法を繰り返してきた「罰」をいま受ける時がきたようだ(笑)