「LED電球は10年持つ」この言葉はほとんど誰もがよく耳にしている言葉だろう。新しもの好きの我が家も7〜8年前からLED電球を各部屋に採用したが10年どころか実際には1〜2年でひんぱんに切れてしまう。中国製の安物ではない列記とした国産品で値段も高額だったというのに。なぜ「LED電球が10年持つ」という神話が生まれたのだろうか?その理由は普通の白熱電球は中心にあるフィラメントという部分が2000度にまで温度が上がり発光する仕組みのため、長時間の高温に耐えられずフィラメントが劣化して切れるためひんぱんに交換しなければならない運命にあるのに対してLED電球はノーベル賞を受賞した中村教授達が考えた2つの半導体でできた発光ダイオードに電気を流して光らせるためフィラメント不要で球切れしない、だから10年は持つ、という理屈なのだ。しかし現実には発光ダイオード本体は切れなくてもLED電球の電源(もと)の部分が高温になり切れてしまうのだという。素人にはわかりにくいこうした理屈から「LED電球が10年持つ」というのはどうやらウソらしいのだ。なのに国民生活センターは消費者のために「10年は持ちません」というPRを何故しないのだろうか。実は家庭でも使えるLED電球が販売され始めたのは2009年、実際に家庭で10年もの間、LED電球を使った人は誰もいない筈なのだ。なのに「LED電球は10年持つ」という言葉だけが巷(ちまた)を独り歩きしている不思議、あなたはどう思われますか?