新潟の女児殺害事件の犯人が逮捕された。絞殺したあとに電車に轢かせるという残忍極まる犯罪を実行した男を捕らえてみれば実に平凡な男だった。近所の評判もよく温和そうな23歳の犯行に世間はとまどうばかりだが、幼児を狙った性犯罪者というのは言ってみれば「羊の皮をかぶったオオカミ」、普段の生活ぶりからは決して想像できない人物であることは昔から良くいわれていることだ。普段は羊の皮を被っていて平凡そうに見える性犯罪者は、ある日突然にオオカミに変身してしまうものなのだ。そうした繰り返しの犯罪をどうやって未然に防ぐべきなのか。アメリカや韓国では性犯罪者に限って、GPS監視装置の足首への装着(上記写真参照)を義務付けて犯罪防止に役立てている。我が国でも5年前に宮城県がこの性犯罪者へのGPS監視を検討したことがあるが犯罪者の「人権侵害」とわけのわからない意見が多数で導入を断念せざるを得なかった。今回の一見真面目そうな犯人も、今回の事件の1ヶ月前に女児を無理やり連れ回した性犯罪容疑での逮捕歴があったという。この時点でもしGPS監視装置を装着することができていれば今回の残忍な殺害事件は未然に防げたに違いない。再犯率が高いと言われる性犯罪者は、「人権」を超えたところで突然に「鬼畜と化す」習性が存在することは過去の事件が物語っている。「性犯罪者にはGPS装着を」今回の事件を機に我が国でもそういう機運が高まることを期待したい。