先日、日本国内で起きたネットになかなかつながらない状態が半日も続いた事件。その犯人は何とGoogleだったという。インターネット上の情報は世界中の事業者間の通信網を経由して流れている。その経路は世界中でおよそ65万通りあるとされ経路情報はルーターという装置を介して送りあっているのだという。今回の事件ではGoogleのオペレーターがこの経路情報を誤って配信したため通信障害が起こったと言うのだ。Googleでは8分後に誤りに気づき修正した、というが我が国ではNTTのプロバイダOCNをはじめSuicaやメルカリさらにLINEなど広範囲にわたって繋がりにくい状態が半日以上も続いたのである。わずか8分間の誤配信だけでこれだけの大規模障害を起こしてしまうGoogleの持つ影響力、単にオペレーターの誤配信だったと言うが、もしこれが社員の一人が意図したテロであったなら大変なことになるだろう、とふと思った。映画「ダイハード」でニューヨーク大停電を起こすために発電所をねらったサイバーテロを仕掛けるという話があったが、現実に今回の大規模障害を体験するとサイバーテロによって我々の生活機能までもがストップされてしまう危険性があることを学べたように思う。こうした庶民の生活の場でのサイバーテロについて我が国は全くもって無防備なままだという現実を我々はつねに頭においておかねばならないだろう。つまり、生活に支障が出そうな事にまでパソコンやスマホで済ませてしまっているネット万能生活をここら辺で少し見直す必要があるのかもしれない、とふと我に返った事件であった。