MLBカブスを解雇された川崎宗則選手が古巣のソフトバンクホークスに帰ってきた。5年間のMLBで、メジャーとマイナーを行ったり来たりの選手生活に見切りをつけての日本球界復帰となった。ソフトバンク時代は3割の打率を残すこともあった打者だったがMLBでの打撃は振るわなかった。5年間プレーして明らかに自分の非力さを悟っての川崎選手の日本球界への復帰には拍手を送りたい。川崎選手の決断を見るにつけ、サッカーの本場欧州でACミランに鳴り物入りで3年前に入団した本田圭祐選手も契約期限の終了が近づいている今が決断の時だろう。「出場機会が少な過ぎて試合勘が鈍っている」と日本代表チームを率いるハリル監督からも疎まれ、先発からも外されてしまっている現在の自分の状況を彼はどう思っているのだろうか。川崎選手が自分の非力さを悟ったように本田選手も素直に欧州サッカー界で通用しない自分の力をなぜ悟れないのだろうか。川崎選手は自分の非力さを悟るのに5年を要したがこの間に276試合に出場し打率2割3分というそこそこの成績を残してきている。本田選手の場合はどうだろう。3年間合計でたったの83試合出場、わづか10得点という成績に自分の非力さを感じていないのだろうか。それでもなお、日本サッカー界には背を向けて米メジャーサッカー界への移籍が噂されているが、果たして状況は好転するだろうか。いま彼に必要なのは、川崎選手と同様に世界では思うほどに通用しない自分の能力に早く気付く事ではないだろうか。