ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

金正恩のトランプへの急接近は、中国が兄毒殺のナゾを暴露したから。

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北朝鮮キム委員長がアメリカのトランプ大統領と5月までにトップ会談を行うという衝撃的なニュースが飛び込んできた。あれほど強硬なアメリカへの挑戦的な態度が突然一変して「核放棄」前提なら会うというアメリカの厳しい要求をキム委員長はなぜ飲んだのか。経済制裁が「功を奏した」と見る向きが一般的だが、一番の理由は北朝鮮の唯一の後盾である中国政府の心変わりにキム委員長が恐れをなしたからだ。中国政府は北朝鮮の生命線である「石油のパイプラインを止めるぞ」という警告と同時に、これまで謎だったキム委員長による叔父の銃殺と兄の毒殺の真相を世界に向けておおっぴらに暴露してしまったからだ。つまり、キム委員長は「叔父と兄が組んで自分の委員長ポストを奪おうと画策し中国政府に相談していた」という事実を中国政府の幹部だった周永康(現在は無期懲役で収監中)からの「告げ口」で知り、二人を処刑した。この北朝鮮と中国双方の最高機密である筈の2人の「処刑理由」を中国政府が世界に向けてバラしてしまった「本気」にキム委員長は恐れをなしてしまったのだ。「次は石油のパイプラインを中国は本気で止めるかもしれない」という恐怖感がキム委員長の態度を一変させたというわけだ。キム委員長は韓国やアメリカよりも中国の出方だけを見ながら行動している。今回のトランプ大統領との会談も次々に自分への圧力をかけてくる中国に対するパフォーマンスのひとつに過ぎないだろう。「歴史的な会談だ」と手放しで喜べる会談では無いことを、韓国もアメリカもそして日本も知っておくべきだろう。