ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ゴッホの耳切り事件、どれぐらい耳を切り落とした?

「炎の画家」として知られるゴッホは、画家ゴーギャンとのアルルでの共同生活が、絵に対する考え方の違いから破綻すると、自分の右の耳を切り落とすという異様な行動を起こし、切り取った耳を知り合った娼婦に手渡したという。この事件は当時のアルルの新聞「ル・フォロム・レピュブリカン」でも大きく報じられた。記事では「オランダ出身のヴァンサン・ヴォー・ゴーグ(仏語読みでヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)という画家が娼館に現れ、ラシェルという女を呼んで、「この品を大事に取っておいてくれ」と言って自分の耳を渡したあとに姿を消した」と書かれている。しかし、ゴッホは耳全体を切り落としたのではなく耳たぶの一部を切り取っただけという説がこれまで多く語られてきたが、事件から128年後の2016年にゴッホの耳切事件の詳細を綴った「証拠資料」が新発見された。「耳切り事件」の際に、ゴッホの診察・手当を担当した医師フェリックス・レー氏から「炎の人ゴッホ」を執筆した作家アーヴィング・ストーン氏宛に送られた手紙が見つかったのだ。その手紙に描かれていたレー医師による手描きのイラストでは右の耳のほぼ全体をゴッホはカットし(⬆上写真中央)、レー医師が診療した段階では、耳の下部のわずかしか残っていなかった(⬆上写真右)状態だったという。耳全体を切り落としたゴッホは出血多量で意識不明となったが隣住民の通報により警察官により自宅で発見され、レー医師の手当を受けて一命を取り留めたという。

モハメド・アリVSアントニオ猪木、茶番ではなく真剣勝負だった。

1976年6月26日、日本武道館で行われたプロレスラーのアントニオ猪木vsボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリの「格闘技世界一決定戦」は、当時「世紀の茶番(結果が見え透いている)」と世間で言われ、アリ自身のボクシング戦績に、この猪木とのエキシビションマッチは記録されていない。しかし、アリのプロモーターのボブ・アラム 氏は、プロレスはペテンだと思っていて当初は真剣勝負とは考えていなかったが、来日してみて日本側の関係者が真剣だったことで、初めてこの試合は真剣勝負なのだとわかったと語り、アリが怪我することを恐れて 急遽タックルチョップ投げ技関節技などプロレス技を猪木に禁じる特別ルールを申し入れた。このエキジビジョンマッチが真剣勝負だったというもう一つの証拠が、アリはこの試合で猪木に蹴られたことが原因で歩行困難になっていた。専属のドクターはアリに早期の治療を提言したが、アリはその助言を聞かずに東京での試合の後、韓国やフィリピンへ行くスケジュールを優先した。しかし、アリはアメリカに帰国後、足の痛みに耐えきれずにサンタモニカの病院に入院。血栓ができて左足がダメになるとまで言われ、予定されていたケン・ノートンとの世界ヘビー級防衛戦をキャンセルしたほどだ。この試合でタックルや投技を禁止された猪木は、リングの上に寝転がり、アリの足を集中的に蹴る戦法を取った(⬆上写真)。猪木のマットに寝転がっての蹴りは確実にアリの足にダメージを与えたが、結局はアリを倒すだけの決定打にはならず、15ラウンド「引き分け」に終わっている。試合後、猪木もアリの足を何度も真剣に蹴ったために脛と足の小指を骨折していたことが判明した。後日、足の怪我が治ったアリが猪木と会った際「あんな怖かった試合はなかった。お前はどうだったんだ?」とアリから尋ねられたと猪木本人が明かしている。

 

天才絵師「北斎」は、悪魔のような孫に悩まされた。

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天保13~14年(1842~43)頃、83~84歳頃の北斎は、毎朝小さな紙に唐獅子や獅子舞の図を描き⬆、丸めて家の外に投げ捨てていた。ある人が、その理由を聞いたところ、北斎は「これ我が孫なる悪魔を払ふ禁呪なり」と答えたという。北斎が悪魔と呼び捨てた孫とは、一体どんな人物だったのか。北斎の長女である美与は、北斎の門人である柳川重信という絵師と結婚し、男の子を産んだ。名前はわかっていない。やがて、美与は柳川重信と離縁し、息子を連れて北斎の元に出戻ってくる。北斎もやはり人の子、長女が産んだ孫のことをとても可愛がったという。ところが、この孫は成長するに連れて放蕩の限りを尽くし、北斎が70歳の頃から、孫がさまざまな悪事を企み借金取りがやってくるようになり、北斎は、代表作である「冨嶽三十六景」の構想を練る大事な時期でありながら孫の悪事の尻拭いを幾度となくさせられ、勘当してしまおうという状況に何度もなったという。結局、天保元年(1830)正月、孫を父親である柳川重信に引き渡し、孫は上州高崎より奥州へ連れて行かれたが、途中で逃げ戻って来やしないかと北斎は怯え、毎日「悪魔祓いの獅子図」を描いては家の外に投げ捨てていたというわけだ。江戸時代のことわざ「: 祖父は辛労、子は楽、孫は乞食(祖父は苦労して富をつくり、子はそのおかげで楽な思いをし、孫は安楽に慣れ、家をつぶして乞食になる)。北斎と孫の関係がそのまま「ことわざ」になった感がある。

 

日本人のほとんどが知らない「日本が世界一」のこと。

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アメリカのニュースサイト「NewSphere」が、昨年、日本がこれまでに「積み上げた歴史や世界からの信頼」について特集、日本人のほとんどが知らない「日本が世界一」の事柄について紹介した。◉歴史ある企業の数が世界一(創業から100年を経てなお現在も営業している企業の数は、日本に3万社以上ある。世界規模で見ても最多の数であり、2位アメリカの2万社弱を大きくリードしている)。◉国歌の短さが世界一(日本の国歌「君が代」は、ゆっくりと雄大なリズムで歌い上げる歌詞は、文字に起こしてみると世界一の短さだ)。◉ミシュランの星付きレストランの数が世界一(素材のクオリティ、料理のテクニック、独創性、価格づけの適正さ、そして提供される料理の一体感の基準を満たしミシュランをうならせた質の高いレストランが日本には揃っている)。◉赤ちゃんが命を落とす危険度の少なさが世界一(ユニセフのデータによると、日本は新生児が命を落とす割合が世界で最も低い国になっている。その危険度はかなり低く、1111人に1人という割合だ。2位アイスランドの1000人に1人と比べても1割ほど低い)。◉病床数が世界一(OECDがまとめた統計によると、人口1000人あたりの病床数は13.0床となり、先進主要7ヶ国でトップの数字で、2位ドイツの8.0床と比べても突出している)。◉パスポートの便利さ世界一(ビザなしで行ける国と地域の数をランキングした「ヘンリーパスポート指数」において、日本がトップ、日本のパスポートを持っていれば、ビザの取得なしに193の国と地域を自由に訪れることができる)。この他、世界最長の歴史を持つ王室(皇室)や世界一のネットワークを誇る鉄道網など日本の隠れた世界一が紹介されている。

 

 

大谷翔平ストライク誤審率6.3%➡10.5%、これじゃ打てない。

42打席ホームランが出ていないエンゼルスDH大谷翔平、打撃不振の原因は、球審による不可解ジャッジだという声が挙がっている。微妙なハーフスイング判定を取られて三振になったり、かなり低いカーブを見送ると、これがストライク判定されたり、不可解ジャッジ”に泣かされる場面が目立っている。“ピッチングニンジャ”の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は、ツイッターを更新。ストライクゾーンから大きく外れている実際の映像⬆を示して「ショウヘイは地球上で最も忍耐強い人間かもしれない」と皮肉を呟いている。また、米スポーツ専門メディア『Bleacher Report』のMLB担当、ザカリー・D・ライマー記者も、フリードマン氏の投稿をリツイートすると、「冗談じゃない」と怒りのコメント。「ゾーン外がストライク判定となった割合は、2021年の6.3%から今季は10.5%に上昇している」という大谷の打席データを紹介した。しかし、一方で「『ベースボール・サバント』(MLB公式のデータ分析サイト)によれば、2022年大谷に投げられた球のうち29%がプレートの中心を通っている。これはリーグ平均(26%)よりも高く、昨シーズンの22%をはるかに上回っている。これを裏付けるように大谷自身も「甘い球を見逃すことがあるので、自分の状態がそこまでよくないかな、という印象は強いです」と語り、さらに、スイングの動き出しに遅れがあることや、打球の軌道のズレがノーアーチの原因であると自己分析している。大谷の天性の「修正力」で再びホームラン量産を期待したい。



白井球審が、佐々木投手にマウント取ろうと見抜いたマツコ。

2日前のオリックス戦で先発したロッテ佐々木投手(20)は2回、外角ストレートのボール判定に対して苦笑いを浮かべただけで白井球審から判定への「不服」と受け取られ、白井球審(44)が被っていたマスクを外すと佐々木投手に対し詰め寄ろうとする場面⬆があった。この場面を巡って野球ファンの間でさまざまな意見が飛び交った。この件についてタレントのマツコ・デラックス(49)がTOKYOMX「5時に夢中!」に出演 して次のようなコメントをした。「(佐々木が)明らかにすごい不服そうか?って言われたら、あれぐらいだったらピッチャーみんなやっているよね」と感想を述べ、「だから(白井球審は)マウント取りにいったんでしょう。佐々木朗希いったぞ!俺、偉いんだぞ!っていうことなんじゃないか?とは思ったけど」「なめられちゃいけないっていう…だから(佐々木が)今、ガッときているところで、ちょっといっておこうみたいな感じなんだと思うけど。でもちょっと情報弱者よね、あの人ね」「だから昔と変わってきているというのを選手もそうだけど、審判も理解しないと。なんか(昔の)仁義なき戦いみたいだったじゃん?1人だけ」。20歳にして完全試合を達成し、その後も快投を続ける20歳の佐々木郎希投手の一挙手一投足(細かい動作)に何となく「圧」を感じていた44歳の白井球審、「マウント取りにいった」というマツコの見方は正しいように思われる(笑)

 

戦争やめろ!プーチンにウィル・スミスが思いっきりビンタ。

米国ロサンゼルスのメルローズストリートにあるFame Yard 駐車場の壁に登場した巨大な壁画。世界的に大きな話題となったウィル・スミスのアカデミー賞でのビンタが、アメリカ・ロサンゼルスのストリートアートで再現されたのかと思いきや、スミスのビンタを食らっているのは、コメディアンのクリス・ロックではなく、ロシアのプーチン大統領だ。スミスの口から出た吹き出しには彼が叫んだ「妻の名前を口にするな」ではなくKeep Ukraine out your Fucking mouth !(ウクライナを口にするな!)と書かれている。この壁画は、NGO団体GlobalGivingの「ウクライナ危機救済基金」が募金活動のためにカリフォルニア在住のアーティスト、トッド・グッドマン氏に依頼したもので、グッドマン氏は、世界的に注目を集めたウィル・スミスのアカデミー賞ビンタ事件を利用し「(この事件よりも)明らかにもっと深刻な戦争というテーマと、ウクライナ人が直面している人道的危機に注目を集めたかった」とこの絵を着想した理由について語った。正気を失ったかと思えるプーチン大統領のウクライナ侵攻、開始されてからちょうど2ヶ月、世界中のすべての人々がプーチンに「戦争やめろ!」と思いっきりビンタを食らわせたいと思っている中、この壁画が「拍手喝采」を浴びたのには誰しもうなづけるだろう。