ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本女性の声が世界一高いのは、女性後進国だから。

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アメリカのスタンダップコメディで「日本人の見分け方」という動画を見て考えさせられた。コメディアンが「日本の女性は12歳の女の子でも75歳のおバアさんでも12歳の声をしてる」と言うとアメリカ人の観客がどっと笑いこけるのだ。日本女性の声が「甲高い」というのは本当なんだろうか。我が国の音声学研究の第一人者である山崎広子さんの調査分析によると「日本の若い女性の声は平均350~450ヘルツ」で成人女性の声の高さでは世界一であることが判明したという。声の周波数の世界標準では、女性は220Hzが平均だというから日本女性の声がいかに甲高いかが数値化するとよく分かる。ちなみに、ドイツ人女性の平均は2005年調査で平均165Hzと日本人平均の半分以下の数値だ。調査分析したドイツのライプツィヒ大学病院のミヒャエル・フクス医師の見解によれは、「日本人女性は、最も低く話すスェーデン・デンマーク・ノルウェーの女性よりも明らかに高い声で話しており、それは社会で求められているものと結びついています。日本では高い女性の声が理想的とみなされているので、多くの女性も高い声で話すようになります。スェーデン・デンマーク・ノルウェーの女性は世界的に見て最も低い声で話しますが、そこでは女性解放が進んでいます」。つまりは、日本女性の高い声は、日本では女性解放が進んでないことの「証」だというわけだ。ゴモットモ(笑)

 

「才能ないから辞めろ」若き日の欽ちゃんを助けた深見千三郎。

1980年代のお笑い番組の企画制作で次々と最高視聴率を稼ぎ出し、番組視聴率の合計で「視聴率100%男」と呼ばれたコメディアン萩本欽一さん(⬆上写真右)。その彼が、高校を卒業して浅草東洋劇場でコメディアンの修行を始め3ヶ月経った頃、劇場の演出家から「3カ月たったけど、コメディアンのコの字もない、才能がない、無理だから辞めるなら今のうちだから』と言われたという。欽ちゃんがしょんぼりしていると師匠の深見千三郎 さん(⬆上写真左)から「何かあったのか」と問われ事情を話すと、『ちょっと待ってろ』と言って演出家に会いに行き1分ぐらいしたら戻って来て、『俺がちょっと話したらずっといればいいって』」と話をつけてくれたと言う。すると辞めろと言った演出家が欽ちゃんを訪れ「今お前の師匠来たよ。『あいつ才能ないけど返事のハイだけ、あんな元気のいい返事をする子は置いといてくれ』って言いに来た」と明かしたという。そして「欽坊な、この仕事っていうのは誰かファンが付くっていう、そういう仕事なんだよ。お前みたいな下手なやつにファンが一人(師匠)いるっていうのは、それはお前は才能があることだ。二度と辞めるんではない」と言われたと言う。長門勇東八郎萩本欽一、ビートたけしなど有名コメディアンを育てた名伯楽(人を見抜ける人物)深見千三郎さんの目に狂いは無かったという、欽ちゃん駆け出しの頃のエピソードだ。

「そんな事するもんじゃない」浜田雅功を叱った柳生博さん逝く。

八ヶ岳の南麓、大自然に囲まれた我が家で老衰で亡くなった俳優の柳生博さん。温和な自然人だった柳生さんが、過去に珍しくTV番組の中で怒ったことがあった。それは柳生さんが、かつてダウンタウンの番組に出演した際、浜田雅功にツッコミで頭をはたかれるとムッとした表情を見せ、「そんなこと、するもんじゃない」と番組の中で叱責したのだ。どんな大物スターでもその頭を叩いてツッコむことで笑いを取るお笑い芸人浜田雅功のノリを毅然として払い除けた柳生さんの突然の叱責に浜田雅功は思わず鼻白んだ。自然体の生き方を旨とした柳生さんは、40歳で思い切って東京生活を辞めて八ヶ岳に移り住んだ理由をこう語っていた。「ある時期から猛烈に売れ出して、年間600本ぐらいテレビの仕事があったりして、僕自身も夫婦も家族もバランス崩れて収拾がつかなくなったのね。もう壊れちゃう、危ないと感じたとき「そうだ!野良仕事をしよう」と思い立ったわけです。今から30数年前、ちょうど40歳の頃かな」。「土地を少しずつ買い取っては自分の手で落葉広葉樹を植えた。新しい木を何千本も植えて10年経ち、20年経って、ある種のクライマックスを迎えた森を想像しながら。そうやってひたすら野良仕事をしているうちに、森が息を吹き返してきた」「日本人は、2000年もの長きにわたり。木や水や石やいろんなものに畏敬の念を持ちながら、自然を滅ぼさないように里山や奥山まで手を入れて、そうやって品よく折り合いをつければ、森には花が咲き、鳥が歌うわけですよ」。自分の手で育んだ森がクライマックスを迎えたのを見届けて亡くなった柳生博さん、ご冥福を祈りたい。

 

投手大谷、バットを折りヘルメットを飛ばす「空振り三振」ショー。

大谷翔平が、アストロズ戦に「1番・投手」で先発出場。6回1安打無失点、自己最多タイとなる12奪三振の好投で今季初勝利を挙げた。この日の大谷の投球は、全81球のうち、スライダーが35球(43%)、アストロズ打線はこのスライダーに翻弄され続け大谷が奪った12三振の内、何と11三振は空振りによるものだった。1回裏、大谷のスライダーを空振り三振したブラットリーは、空振りした悔しさからバットを地面に叩きつけ折れた破片が飛び散った。さらに3回裏、スライダーに空振り三振したグッドラムは空振りの勢い余って被っていたヘルメットが飛んでしまった。大谷に完ペキに抑え込まれたアストロズのベイカー監督は大谷について「彼は素晴らしい投球をした。スライダーが凄い仕事をしたね。彼が速球とスライダー、スプリットを持っているのは知っているけどね。彼はスライダーをマスターしている。みんな彼のスライダーの本当の威力に気づいていない。何人の打者がスライダーを振らされたことか」と嘆いた。たしかに、この日の大谷は、5回までにアストロズ打者全員から1度は三振を奪っている。MLB公式サイトは「1974年以降、5回までパーフェクトで10奪三振以上を記録したのは、ショウヘイ・オオタニ(18年4月8日・22年4月20日の2回)、ノーラン・ライアン(77年6月8日)と、大投手ライアンと大谷しか成し遂げていない成績であると伝えた。

「投手データなんか見ない」鈴木誠也に米国記者驚く。

MLBでは打者も投手も相手選手のデータを常に重視する。打者は試合中でさえノートパッドの画面を見て、相手投手のデータを繰り返し画像でチェックする。エンゼルス大谷選手がベンチ内でノートパッドで熱心にチェックしている姿はすでにお馴染のシーンだ。ところが、連日の猛打で週間MVPを初受賞したカブスの鈴木誠也 選手は、地元メディアの受賞インタビューで、ここまでメジャー投手をことごとく攻略してきている彼が「相手投手のデータをどう活用しているのか」と質問されると「(データは)見たことありません」と返したのだ。これを見たMLBオンラインサイトMLB.comのカブス担当バスティアン記者は自身のツイッターで「鈴木はメジャーの球速、球種、配球を自分の感覚だけで調整することを好んでいるようだ」と驚きのツィートをした。カブスの地元シカゴのファンからも「スカウティングリポートをチェックせずにあれだけメジャー投手に対応してるなんて、本当に信じられない」と驚きの声が上がった。「投手データ」を見ない理由について鈴木選手は、シーズン開幕日のインタビューでこう語っていた。「データも大事ですけど、人間がやることなんで。打席に立った感覚と本能みたいなものは大事にしていきたいと思っている。あんまり考えすぎてもおかしくなってしまいそうなので、自分の考えを大切に持ってやっていく」と。投手データをまったく見ずに自らの感覚と本能だけでメジャーの投手を次々に攻略し続けるサムライ鈴木誠也選手、恐るべし。

 

「日本人選手は失敗を恐れすぎる」Jリーグのロティーナ監督。

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これまでJリーグの東京ヴェルディセレッソ大阪清水エスパルスで指揮を執り、ヴィッセル神戸の新指揮官に就任したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督⬆。母国スペインのラジオ局『Cadena SER』に出演し、日本人サッカー選手の特長について語った。Jリーグでの経験が豊富なロティーナ監督は、日本人選手について「彼らは失敗を恐れすぎている。ドリブルをするように勧めなければならない。5年前に日本にやって来た時、我々はさっそく問題を抱えた。彼らはトレーニングに多くの時間を費やし、ボールタッチを多くすることには慣れているが、デュエル(1対1の場面)で仕掛けるプレーヤーはほとんどいなかった。彼らはボールを持って何時間も費やす。クオリティはあるのに、ボールを奪われる。スペインや南米ではデュエル(1対1の場面)をもっと大切にしている。攻撃の状況では、ボールを失うことを恐れないように彼らを励ます必要がある。文化的に、彼らには衝撃を与えるだろうが、少しずつそれを改善している」と語ったのだ。現在、FIFA世界ランキングで23位の日本、さらに上位ランクを目指すには、ロティーナ監督が指摘するように、デュエルの状況でボールを失なわないテクニックと闘志が必要だろう。いま、日本代表のサッカー選手を見渡して見て、世界の強豪選手とデュエルの場面で相手に決してボールを奪われないインテンシティ(強度)あふれる選手は何人いるだろうか。



カブス鈴木誠也が止まらない、「白い軌道」が見えるから。

カブスの鈴木誠也が、メジャーデビューから8試合連続安打、4本塁打11打点をマークした。デビューから4試合の時点で「8打点以上、4四球以上」は打点が公式記録となった1920年以降ではメジャー史上初。また「デビューから4試合で3本塁打」は、2018年エンジェルスの大谷翔平以来の記録だったが、今日、大谷を上回る8試合目4本塁打を放って快進撃は尚も止まらない。米放送局NBCシカゴは、鈴木の1試合平均1四球という決してボール球に手を出さない「選球眼」に注目、「シーズン1試合平均1四球をマークした選手は過去に4人しかいない。バリー・ボンズ(3度)、テッド・ウィリアムズ(3度)、ベーブ・ルース(1923年)、マーク・マグワイア(1998年)」と名だたる名選手の名を挙げ、鈴木のすぐれた「選球眼」を高く評価した。「決してボール球は振らない」という鈴木選手の選球眼の良さは「投手のリリース(指離れ)から頭のなかでボールの白い軌道を描いて待つ」ているからだ。鈴木選手曰く「バッターボックスに入るとピッチャーがリリースした指先から、バッターボックスに立つ自分──18.44mより短いその空間に対し“丸いボールが点で繋がっていく白い軌道を引く」思いついたのは「苦手意識のあった“内側に食い込んでくるフォークの軌道”がポイントでしたね。この軌道にボールが乗ってきたら絶対に振らないように」決めたのだという。こうして際どいコースに手を出さず、打てる球を待つ、という鈴木誠也選手。イチロー・大谷に肩を並べる日本人スラッガーであることは間違いない。