ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

養老孟司先生86歳、タバコを止めようとしない「バカの壁」

「人は知りたくないことに耳を貸さず情報を遮断する」これを「バカの壁」と表現した本が450万部売れ、戦後日本の歴代ベストセラー第5位にランクされた東大医学部名誉教授の養老孟司先生。医師でありながら86歳の現在でも愛煙家を貫いている⬆。「健康のため禁煙したほうがよいと言われます。しかし、タバコが健康に悪いことなど、昔から誰でも知っています。僕が大学に入学した60年以上も前の話ですが、通学途中でばったり出会った同級生から「昨日タバコを吸って朝起きたら、口の中に嫌な味がまだ残っている。こんなもの健康にいいわけがない。俺はやめるから、お前もやめろ」と言われたことがあります。つまり、タバコは60年以上も前から「健康に悪い」「お前もやめろ」と(私は)言われ続けているのです。にもかかわらず、吸い続けているのは、タバコは健康に悪いかもしれないけれど、メリットもたくさんあると思っているからです。例えば、人間は1日の3分の1は眠らないと生きていけませんが、眠っているときに脳に溜まった無秩序を清算してスッキリさせていると考えられています。タバコを一服するのは睡眠と同じで、無秩序を少しだけ清算しているのかもしれません。今までタバコを吸って無秩序を清算していた人が、タバコをやめるだけではスッキリできないということです。タバコをやめて発がんリスクが吸わない人と同じになるまでに、20~25年かかるそうです。今からやめて20年としても、僕は106歳ですから、今から禁煙する意味はほとんどないでしょう」。禁煙を「バカの壁」で遮断してしまっている養老孟司先生86歳、ご立派!!