ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「出る杭は打たれる」を明らかにした日米の意識調査。

⬆上のグラフは、 国立青少年教育振興機構が日本・アメリカ・中国・韓国4カ国の高校生を対象に実施した「2018年高校生の心と体の健康に関する意識調査」だ。2つのグラフを比べると日本人の「集団主義」の本質が浮き彫りされている点に注目だ。左のグラフ⬆「友達に合わせていないと心配になる」という質問では、アメリカが男子49.5 %女子が 60.9%が「そう思う」と答えてトップ、日本は男子36.2%女子34.5%がそう思うと答え第2位だった。ところが、右のグラフ⬆「友達が私をどう思っているか気になる」という質問では、日本が男子60%女子63.1%が「そう思う」と答えてアメリカ男子44.8%女子58.4%を逆転している。この2つのグラフから読み解けるのは、日本人は、「みんなと一緒かどうか」が重要なのではなく、自分の行動が「他人の目にどう写るか」を気にしてる人が多いということになる。「他人の目」というのは、自分についての「評価」であり、自分の「損得」につながるもの、という考え方だ。つまり、「みんなと一緒に行動したい、というより自分ひとりだけ異質な存在とみなされると自分の立場が不利になるから他人の目を常に意識しながら行動する、という考え方だ。「出る杭は打たれる」「キジも鳴かずば撃たれまい」という考え方が、集団主義の中で日本人が上手に生き抜くため身に着けた「知恵」だと思われる。