世界で最も権威のある英語大辞典として、日本でもよく知られている「オックスフォード英語辞典。先日公式ホームページで、「日出ずる国からの言葉:オックスフォード英語辞典における新たな日本語の採用」と日本語の23のワードを新たに採用したことを発表した。・donburi(丼)・hibachi(火鉢)・isekai(異世界)・kagome(籠目)・karaage(唐揚げ)・katsu(カツ)・katsu curry(カツカレー)・kintsugi(金継ぎ)・kirigami(切り紙)・mangaka(漫画家)・okonomiyaki(お好み焼き)・omotenashi(おもてなし)・onigiri(おにぎり・santoku(三徳(包丁))・shibori(絞り(染め))・takoyaki(たこ焼き)・tokusatsu(特撮)・tonkatsu(とんかつ)・tonkatsu sauce(とんかつソース)・tonkotsu(豚骨)・tonkotsu(とんこつ(たばこ入れ))・washi tape(和紙テープ)・yakiniku(焼肉)のワードだが、この中のisekai(異世界)は、日本のアニメやマンガ、特にジブリ作品で多用される「日常」とは異なる「不思議な世界」へ転生する物語を指すワードだとして採用されたが、英国内で、この手法はイギリスが元祖だと異論が出された。19世紀イギリスのルイス・キャロル「不思議の国アリス」で、穴に落ちた少女が「異世界」を体験する物語や1990年代のポッターがキングスクロス駅の9と3/4番線ホームから「異世界」の魔法学校へ入ってゆく「ハリー・ポッター物語」がすでに存在しているとし、日本発のワードとしたオックスフォード出版局に対して イギリス国内から批判の声が挙がったのだ。日本のアニメやマンガをリスペクトするあまり、自国の有名な「異世界」物語の歴史をウッカリ忘れたオックスフォード出版局は重大なミスを犯したようだ(笑)