ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

英語を文字で学ぶ✘、音声で学ぶ⭕、東大教授が解明。

東京大学言語学の酒井邦嘉教授のチームが、英科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に「他国の言語を習得する際に共通して活発に働く脳の領域を特定した」と発表した。言語を習得する際に活発に働く脳の領域L.IFG「前頭回」が、新しい言語の「音声」をリスニングしてる(聞いてる)際に、文字で学んでいる時より活発に働き、文法の理解も早かったことを突き止めたという。このことから「英語を学ぶ上には、まず音から入る事が基本であることが裏付けられた」と酒井教授は語っている。我々が昔学んだ英語は「読み書きが基本」で、それから半世紀経っても学校の英語教育は「音声から入るのが基本である」ことに、いまだに気付いていないようだ。それで思い出したのは、日本女性で最初の米国の司法試験に合格した私の知人が言った言葉。彼女は日本で英語の優等生で「読み書き」に自身があってアメリカに渡った。しかし、最初の2年間まるっきり英語が話せなかった。「で、どうやって話せるようになったの?」という私の質問に彼女は「突然耳が開いたから」と答えたのだ。つまり、2年間彼女はアメリカ人の英語をリスニングし続けている内に、耳がようやく慣れて英語が音声で理解できるようになったという意味だ。「聞き取れなければ話せない」英語教育の基本は「リスニング(音声)だ」と、彼女が教えてくれたのは今から40年以上も前の話だ