ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ブランドに弱い日本人、自分の「価値観」を持って無いから。

日本経済新聞に、我が国で新たな需要を創造するにはブランド化が重要だという記事を見つけた。魚沼産コシヒカリ、大間のマグロ、神戸牛など産地のブランド化で消費者にアプローチすることが成功の秘訣だという。言われてみれば、シャネルやルイヴィトンなどのファッション商品やクルマのベンツやBMWなどの海外ブランドだけでなく、国内で生産されるあらゆる商品にいたるまで、日本人は確かにブランドにこだわりを持つ民族だ。日本人にとってブランド品を買うことは、「質のいい品を買うこと」以上に、何か重要な意味を持っているように思われる。その背景にあるものは、日本人の多くが自分自身の「価値観」がしっかり確立されていないからだ。自分の中で、何が価値のあるものなのか、購入する際に何が重要なのかがはっきりとしていないため、すでに多くの人々に価値が認められているブランド品を買うことで安心するというわけだ。さらに「みんなですれば怖くない」集団主義を旨とする日本人は、所属する集団から外れないこと、他人と同じであることで安心感を覚える。みなが買っているブランド品を自分も買うことによって、安心感を得ようとしている部分もあるのではないだろうか。また集団の中のメンバーにどう思われるか気にするため、ブランド品で自分自身の価値を高め、自分をよく見せようとする。ブランドに目眩ましされず、自分の「価値観」でモノを選ぶ、サウイフモノニ、ワタシハナリタイ(笑)