ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アメリカ人は、なぜ侍ではなく忍者が好きなのか。

アメリカでは、サムライやゲイシャは知らなくても、ニンジャはみんな知っている。「日本忍者協議会」が、2017年に実施したインターネット調査では98.7%のアメリカ人が「忍者を知っている」と答えている。「忍者」がこれほどアメリカで知られるようになったのは、1981年にアメリカで公開されたアクション映画「燃えよNINJA」で、日本人アクション俳優「ショー・コスギ」が熱演した忍者の姿が全米で大ヒットしたのがきっかけだと言われている。それまで、アメリカでアクション映画のヒーローだった銃を使うカウボーイとは違い、秘密裏に活動する忍者の神秘性や、任務を忠実に遂行する日本人らしい堅実な忠誠心にアメリカ人は魅せられたのだ。「忍者」ブームを起こしたショー・コスギ氏は、アメリカ人が「忍者」に魅せられたのは「忍者は全身黒装束で見えるのは目だけ、印象的な目の動きと摩訶不思議な忍術がおりなすミステリアスな存在感」だと語っている。確かに、忍者の装束は、隠密行動のために地味さと動きやすさを重視したシンプルな出立ち。余計なものを削ぎ落とした機能美に溢れる忍装束は、アメリカ人に新鮮でエキサイティングなヒーローの姿として映ったようだ。アメリカの子どもたちがハロウィンに「忍者姿」の衣装を好むのもそうした理由があるからだ。日本の歴史上で決して表舞台に立たなかった「忍者」が、アメリカン・ヒーローにまで出世するとは、まさにbig deal(大したもの)⬆といえるだろう。