先日放送の日本TVの番組「月曜から夜ふかし」、「都心の一等地に立つ古い一軒家を訪ねてみた件」という特集で9億円の売却提案を断ったという中央区の一軒家に住む92歳女性の家を売らない理由に納得させられた。番組では、周辺の地価公示価格1㎡約226万円という中央区の超一等地に建つ古い一軒家を訪問する。この家に住む92歳老女は「一番凄かったときは9億円で買いに来た」と不動産屋が提案してきた驚きの売却価格を明かした。番組のディレクターから「なぜ売らないのか」と尋ねられると老女は即座に「9億円もらってどうするのよ!お金なんてものは死んだら持って行かれないのだから、今使うだけあればいいんだよ」とキッパリ言い切ったのだ。番組MCのマツコ・デラックスはこの老女の発言に「凄い憧れる」と感激した様子、確かに92年の人生を生きてきて、今さら億単位のお金なぞ必要ない、「今使うだけあればいいんだよ」という答えは十分に納得できる。お金というものは「欲」と深い相関関係にある。9億円の売却提案を断った女性が30歳だったとしたら事情は違っていただろう。 人は年齢とともに「欲」が薄れてお金は「今使うだけで十分」と思うようになり、余分なお金は必要を感じないのだ。そういえば、お年寄りの多くが「オレオレ詐欺」に簡単に貯金を渡してしまうのもお金に対する「欲」が無くなってるせいなのかもしれない(笑)