ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

井上尚弥初のダウン、8カウントで反撃スイッチON、逆転KO。

4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥が、元世界2階級制覇王者のWBC世界同級1位ルイス・ネリに、6回TKOで勝利した。34年ぶりに開催された東京ドームでのボクシングタイトルマッチで4万人の観衆が見守る中、1R1分49秒過ぎにネリの左フックが井上の右顔面に゙ヒットし、井上はプロ入後27戦目にして初めてのダウンを喫っした⬆。マットに片膝を付き呆然とする井上。予想外の展開に4万人の観客も言葉を失った。しかし、普段からダウンした場合を想定してイメトレをしていたという井上は、すぐに立ち上がらずに片膝を着いたままカウント8までダメージの回復を待った。「8カウントまで膝をついて休む。そこの数秒が大事。日頃から考えるようにしていることが咄嗟にできた。ダウンしてすぐに立つと足のふらつきとかが出る」。立ち上がればすぐにネリの猛ラッシュが始まる。そのための心の準備が功を奏した。案の定、8カウントで立ち上がった井上にネリは一気呵成にパンチを畳み掛ける。井上は、普段はしないクリンチやスウェーなど、あらゆるディフェンス技術を駆使して、まだ残り1分あった1Rの危険な時間帯を切り抜ける。2Rは1ラウンド目の46.2%から60%にまでギアを上げた強打率で飛び込んできたネリに左フックでダウンを奪い返し、井上はペースを取り戻す。5Rにはロープを背負いながら鋭い左フックでネリから2度目のダウンを奪う。そして6Rネリをロープ際に追い詰め衝撃的な右アッパー・右フックの連打を浴びせるとネリは3度目のダウン、立ち上がる事ができず勝負が付いた。試合後、井上選手は「出だし気負っていた部分もあった。ダウンして立て直せたと思います。ダウンがあったからこその戦い方だと思います」とダウン後の8カウントの間に、反撃スイッチをONにできたことでKO勝利を掴めた、と語っている。