ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「エビチリは中国にはない」中国副総領事の発言はホント?

中国の成岩(チェンヤン)副総領事が、鹿児島の東高校を訪ね、日中交流イベントを開いた。質疑応答で生徒から「日本で驚いたこと」を問われた領事は「エビチリは中国にはない」と答え、日本の高校生達から驚きの声が挙がった。実は、エビチリは日本生まれの中華料理で、中国にはエビチリという料理メニューはないという。 料理の鉄人として知られた故・陳建一氏の父親の中国の料理人・陳建民氏が今から65年前の1958年に日本で中華料理店を初めて開いた時、四川料理の「乾焼蝦仁(カンサオシャーレン)」をもとに作ったのが「エビチリ」の発祥とされている。「カンサオシャーレン」は、使う海老は殻付き頭付きで用いられ、豆板醤をメインに使ったとても辛い料理であり日本人の口には馴染みにくいため、陳建民氏は日本人向けに辛さを調節してアレンジしエビチリには豆板醤のかわりにトマトケチャップや卵黄を使って味をアレンジしたため、妙な酸っぱさのあるエビ料理になったのだという。陳 建民氏は、元々ある中華料理にアレンジを加えるのが得意で、日本人向けの味付けに変更することが多々あり、それを自身で「私の料理には嘘がある、それは美味しい嘘」と公言していた。日本生まれの中華料理「エビチリ」、陳建民氏の「美味しい嘘」の傑作と言えるだろう。