メジャー6年目を迎えた大谷翔平選手の開幕1ヵ月の投打の働きぶりは、眼を見張るものがある。打撃では、4月6日の1番ウォード、2番トラウトに続く三者連続ホームラン、18日のヤンキー・スタジアム開場100周年記念日に放った打球初速188キロの弾丸アーチ、27日あわや2度目のサイクル安打と思わせた猛打、そして30日、滞空時間6.98秒の超高空7号アーチなど、わずか1ヵ月間でいくつも見せ場を作ってきた。投手では、6先発して4勝0敗、リーグ2位の46三振を奪って防御率は1.85。被安打数は、34投球回でわずか11本のみで「二刀流でサイ・ヤング賞獲得」という前人未到の大記録も取り沙汰されている。大谷は、4月14日〜30日の17連戦でトラウトなど主力選手が休養日を取る中で、ただ一人休み無しで投・打での連続出場を続けた底知れぬタフネスぶり。そんな大谷選手が、5月以降も好調さを維持し続けられるだろうか。打撃面では、51.2%を記録したゴロ率の改善、投手では、両リーグ76人中ワースト7位の与四球数4.50を改善するコントロールが求められているが、大谷翔平を待ち受けている一番大きな落とし穴があるのをご存知だろうか。それは、大谷本人も気付いていない「疲労」の蓄積だ。5月のエンゼルスは3日から始まる9連戦、13日から始まる13連戦と休日は1ヶ月でたった2日しかない。大谷選手はどこかで休息日を取らなければ「疲労」が蓄積し、4月のような好成績は望めなくなるだろう。