ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

名曲「酒とバラの日々」は、アル中の悲劇を唄った歌だ。

アンディ・ウィリアムス、ペリー・コモ 、エラ・フィッツジェラルド、ジュリー・ロンドン、パティ・ペイジなど、多くの有名アーチストがカバーした名曲「酒とバラの日々」。タイトルを見る限り、「幸せな日々」を唄った歌のように思えるが、実際は1962年制作のハリウッド映画アルコールに溺れてゆくカップルの悲劇を描いたシリアスドラマ「酒とバラの日々」のテーマ音楽として作詞作曲された曲だ。The days of wine and roses(酒とバラの日々)laugh and run away like a child at play(振り向いて笑い、逃げていく。追いかけっこしてる子供のように)through a meadow land toward a closing door,(草原を通りぬけ、閉まりかけたドアの方へ)a door marked "nevermore" that wasn't there before.(ドアには「二度と戻れない」と書いてある。以前にはなかったドアだ)。この映画のテーマ音楽を作詞したジョニー・マーサーは、アルコールに溺れてゆく夫婦の物語を「二度と戻れないドアの向こう」という抽象的な言葉で表現した。だから、「酒とバラの日々」が、アル中の物語を感じさせない歌としてジャズのスタンダードナンバーになれたというわけだ。YouTubeでご視聴あれ。