ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

W杯、ボール内臓のICチップが三笘のプレーを認めてくれた。

W杯カタール大会で日本(FIFAランキング24位)が強豪スペイン(同7位)を破り、E組1位で2大会連続の決勝トーナメント(16強)進出を決めた。1−1同点の後半6分、ゴールラインを割ったかどうかのギリギリのところで、三笘薫選手が体勢を崩しながらも左足を思いっきり伸ばしてボールをゴールライン内へと引き戻し、これを田中選手がゴールへ押し込み、勝ち越しに成功した。しかし、三笘選手のこの微妙なプレーにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックが入った。競技規則では、「グラウンド上または空中で、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた」時がアウトオブプレーとされている。つまり白線の延長上に、少しでもボールの一部が触れていれば、「ボールインプレー」となりセーフなのだ。VAR判定では、三笘がボールを蹴った場面、後方から見た場合はボールが完全に白線上から切れたようにも見えたが⬆、ボールの中に埋め込まれているICチップが正確にボールの位置を測定、ラインの内側と認定された。ボール位置の測定は、観客席最前列にあるアンテナがボール内のICチップの位置を受信し、ミリ単位の測定が出来るのだという。三笘選手は「律(堂安)がクロスを挙げた瞬間に来るなと思ったし、1ミリでも中に入っていればいいと思って足を伸ばしました」と劇的な勝ち越し点に繋がった際どいプレイについて語った。逆転勝利のボールをゴールへと押し込んだのは田中碧選手だが、三笘選手のこの「神の足」が無かったら逆転勝利は起こらなかった。勝利の影の立役者、三笘選手にも盛大な拍手を贈ってあげたい。