60代以上のいわゆるシニア世代の約8割がインターネットを利用し、約3人に1人がスマートフォンを所有しているというデジタルシニア時代が到来している。そんな中、日本アクティビティ協会が国内18施設の高齢者施設で61.1%が男性向けアクティビティに困っている現状を踏まえ、テレビゲームを使用したアクティビティを導入したところ、男性シニアの25%の参加が実現したという。「デジタルアクティビティ体験」がシニアの脳に与える影響について東京理科大学・篠原菊紀教授らが調査したところ、TVゲーム PS4ソフト『グランツーリスモSPORT』をプレイ中の4人の脳血流を測定した結果、共通して認知機能低下予防に重要な脳の部位(左右の前頭前野)の活動が高まることがわかったという。篠原教授は、「記憶の情報を一時的に保持して、組み合わせて答えを出す役割を担う前頭前野の機能が落ちると“もの忘れ”等につながる。『グランツーリスモSPORT』をプレイすることで、空間認識をしてコースを考えながら、手足を動かしたり、一緒にいる人たちと会話をしたりすることで、自然と脳の普段使わない部分が活性化するので、トレーニングしているという意識を持たずにリラックスした状態で脳によい刺激を与えられている」と分析した。アクテビティ(活動)が日頃不足していると感じているあなた、早速TVゲームで脳の活性化を図ってみてはいかが。