ロシア軍によるウクライナ侵攻、2週間以上経ってもウクライナの「制空権」を握れないまま、ロシア軍は12000人の兵が戦死し、戦闘機58機を撃墜され、戦車362台が破壊されるなど(⬆上右図)甚大な損害を被っている。弱小国ウクライナはなぜこれほどまでに頑張れるのだろうか。その理由は西側諸国からの武器供与が大きく貢献しているからだ。地対空ミサイル「スティンガー」射程4800メートル、重さ15キロ、赤外線誘導(⬆上写真左上)や軽対戦車ミサイル射程20~800メートル、重さ12.5キロ、目視誘導(⬆上写真左下)など、肩撃ち式の防空ミサイルは、NATO同盟国から対戦車ミサイル1万7000基とスティンガー2000基がウクライナにすでに輸送されているという。戦闘開始前は、ロシアがウクライナ国境に集結させた戦闘機は、ウクライナの戦闘機を少なくとも3倍上回っていたが、ウクライナの防空ミサイルの能力が高く、ロシア軍はすでに、軍用機が検知されないよう夜間飛行のみの攻撃を余儀なくされているという。武器をウクライナに提供しているのはあわせて14カ国、ロシアの軍事作戦がウクライナ東部に集中している間に、ウクライナ西部のルートからウクライナ軍に輸送されているという。プーチン大統領にとってもロシア軍のこれだけ甚大な被害は想定外だったはず。西側諸国から武器の供与を受けたウクライナ軍の想定外の頑張りでロシアとの「停戦」に持ち込むことも不可能では無くなって来ている戦況と言えるだろう。