ロシアの侵攻で悲惨な状況下にあるウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使(59)が3月4日、ツイッターを更新、大使は「ウクライナを支援するために、東京タワーに、ウクライナ国旗のカラーである青と黄色で点灯するように依頼しました」とつづり、ロシアによるウクライナ侵攻への反戦メッセージを求めたことを報告。しかし「拒否されました。これは、東京タワーがウクライナを支援するチャンスでした」と綴り、ライトアップが実現しなかったことを残念がった。ロシアのウクライナ侵攻に反対するライトアップ、東京都庁や熊本城でのライトアップが大きな話題になった際に、J-castニュースが東京タワーにライトアップの意向について取材した所、「予定はありません」と連れない返答だったという。しかし、東京タワーは、2018年9月に「日仏交流160 年記念 」としてフランス国旗のトリコロールカラーをライトアップ(⬆上写真)、2020年1月にはオーストラリアで発生していた大規模森林火災の犠牲者や、多くの野生動物たちに哀悼の意を表すためにオーストラリア国旗のカラーをライトアップしてきた過去がある。世界中の人々にとって東京タワーといえば日本を代表するイメージシンボルであり、ウクライナ国旗のライトアップは世界に向けての反戦メッセージとして大きな効果をもたらすことは間違いないだろう。だが、フランスとの交流やオーストラリアの火災には共感してもロシアによるウクライナ侵攻には目をつむるというその姿勢、人道上の「恥を知れ」と言いたい。