アメリカのスポーツ紙FOXsportsが、「うんちの海で泳ぐオリンピック会場」という見出しで、トライアスロンの水泳が行われる「お台場海浜公園」の水質がトライアスリートにとって最も懸念を引き起こしているスティンキーベイ(臭い海)であり、東京湾の水質についての懸念が高まっていると報じている。2年前の2019年に、国際トライアスロンユニオンが設定した制限の2倍に達したお台場海浜公園での大腸菌のレベルが上昇したため、パラトライアスロンワールドカップのスイムレッグが中止された事やアメリカ水泳コーチ協会の事務局長ジョン・レナードが2年前にこの問題を提起し、細菌レベルの上昇による会場の変更を求めた経緯について伝えている。しかし、26日に行われたトライアスロン男子競技で、お台場の海に飛び込んだ小田倉真選手は「海外のコースと比べても泳ぎやすかった」と強調。オーストラリアのアーロン・ロイル選手も「(においは)何も感じなかった」と話している。2年前の「トイレの臭いがする」レース会場は、スイムを行うエリアに汚水が入り込むのを防ぐための水中スクリーンを3重に張り巡らせ、その3重スクリーン内の水温を下げるため、海底に水流発生装置を3台設置して万全の大腸菌による「臭い対策」を講じている。それでも雨の翌日や翌々日には基準値を超える大腸菌が検出される恐れがあり、組織委員はトライアスロン競技中は「台風8号の影響が出ないことを祈るばかりだ」と話している。