ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

巨大ジンベエザメが泳ぐ水族館、世界を驚かせた敷山哲洋さん訃報。

何千万トンもの水圧にも耐える「巨大水槽」で  全長12mのジンベエザメが悠々と泳ぐ。水族館をエンターティンメント会場に変えた男、敷山哲洋さん⬆が89歳で亡くなった。水族館の水槽には従来ガラスが使われていたが、敷山さんはガラスの10倍の強度を持つ透明なアクリルパネルを使って巨大水槽を実現した。アクリルパネルを何千トンもの水圧に耐えるように何層にも重ね、アクリルパネルを重ねる接着剤にアクリルパネルと同じ成分の接着剤を使って光が屈折せずキレイに透き通って見える工夫をし、7500tもの水圧にも耐えられる巨大な水槽を実現したのだ。敷山さんが手掛けた沖縄美ら海水族館の水槽は、 高さ8.2m、幅22.5m、テニスコート程の大きさの水槽で、完成後の2003年にギネスに世界最大と認定された。2008年には 中近東の「ザ・ドバイモール」の水族館でギネス記録を再び塗り替え、2014年には、中国・広東省の水族館で高さ8.3m×幅39.6mの水槽を作り、3度目のギネス記録を塗り替えた。敷山さんの高い技術に、いまや世界の名だたる水族館からオファーが殺到。敷山さんが社長を務める「日プラ」は、水族館用大型アクリルパネル「アクアウォール」で世界シェア70%を誇り、巨大水槽の納入実績は世界60か国に及んでいる。敷山さんは、「自分の着想の原点はいつも『なぜ、どうして』と考える好奇心だと思っています。私には失敗という言葉はない。壁にぶつかっても『アッ、こっちだ』とひらめく、また行き詰まったら、それは助走のための足踏みです」と語っていた。世界の水族館を変えた男、敷山哲洋さんのご冥福をお祈りしたい。