ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

Wシリーズ制覇、ロバーツ監督が凄いのは日系人だからではない。

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米大リーグのワールドシリーズで、ドジャース(ナ・リーグ)がレイズ(ア・リーグ)に3―1で勝ち、4勝2敗で32年ぶり7度目のワールドシリーズ王座に輝いた。ドジャースを優勝へと導いたのは沖縄出身の母親栄子さん(⬆上写真左)と沖縄駐留のアメリカ海兵隊員だったウェイモンさんを父に持つデーブ・ロバーツ監督48歳だ(⬆上写真右)。早速、日本のマスコミは日系人監督によるワールドシリーズ制覇と騒いでいるが、ロバーツ監督が優勝した本当の意義は「マイノリティ」出身の監督が成し遂げたドジャース球団史上初の快挙である点だ。2015年のシーズン終了後、ドジャーズ球団がデーブ・ロバーツを監督に招聘したのは球団史上でのエポックメイキングだった。当時の『MLB.com』は「父がアフリカ系アメリカ人の元海兵隊員で母は日本人のロバーツが、初めての黒人選手ジャッキー・ロビンソンを生んだドジャースで、初めての非白人の監督となった」と報じている。ドジャースの球団史上で初めての「非白人」=マイノリティーの監督となったロバーツ氏は、その歴史的な意義について「最初にオファーをもらったときにはどれだけ大きなことか考えていなかった」が「多くの人が道を切り開いてくれたと思う。ドジャースの最初のマイノリティーの監督であるということの責任を、決して軽くはとらえていない。一生背負っていくものだと思う」と決意を示したのだ。そして監督就任からわずか4シーズン目で世界一を手にしたロバーツ監督、マイノリティ出身の監督はMLB全球団の1割程度という厳しい「人種の壁」の現実を乗り越えて掴んだ世界一、ロバーツ監督、心からおめでとう!