ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

目からウロコ「子供は野におけ」養老孟司先生の教育論。

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オンラインメディアHUFFPOSTが、解剖学者の養老孟司先生に「子供が死を選ばずに居られる社会」についてリモートインタビューを行った。現在の子供の教育の現場について養老先生は「僕が思うのは、「対人」と「対物」を分けたときに、今の子供たちは「対人」に集中しすぎているのではないかと。子どもの自殺はいじめが原因とかよく言われるけど、「対人」ですよね。そんな時、僕は「山に行きなさい」とよく言っています。人の顔ばっかり見ているんじゃなくて。山は「炎上」したりしませんから。「いいね」「わるいね」なんて言いませんよ。「対物(自然)との関係をもっと大きくしたらどうですか。ただ、都会はそれがなかなかできない。僕なんかが子どもの頃だったら、山へ虫捕りに行っちゃう。都会は子育てに向かないんですね」。「僕らが子どもの頃は、野山で遊んでいる子どもをつかまえて学校の教室に座らせることに意味があったんです。今はまったく逆でしょ。ほっといても家にこもっているだけ。学校に来たら、子どもたちを野山に放した方がいいんじゃないか。つまり、学校の役割が昔と逆になっているんじゃないか。夏休みが明けると子どもの自殺が増える。それっておかしいと学校が思わないといけない。つまり、(今の学校教育は子供を)虐待しているわけでしょう」。フランス、ドイツ、カナダ、米国、英国、イタリアなど先進国の若年層の死因は「事故」がトップなのに日本の若年層の死因は「自殺」が第1位という現実を見れば、養老先生の「子供は野におけ」理論に深く納得させられる。