テレビ番組「マツコ会議」に、ユニークなその生き方で若者の注目を集めているYouTuberの元お笑い芸人ヒロシが出演した。ヒロシは「ソロキャンプ動画」で話題となり、動画の再生回数が最高で220万回以上を記録し、YouTube登録者77万人を超える今や大人気のYouTuberだ。キャンプ先からリモート出演したヒロシに「昔は弱々しいようなキャラだったのに今は山男になってる」とマツコが褒めると、「自然が自分を変えた」とヒロシは語り、マツコが「ただのキャンプじゃなく、人生観が響いてる」と言うと、ヒロシは「計算したわけじゃなくて、いろんなものから『もういいや逃げちゃえ』って言った先に、お花畑(キャンプ)があったんですよ」と語りつつ、「(逃げた時に)最悪こうなる(という想定に)耐えられれば、逃げればいい」「キャンプに限らず、いろんなことをやるのはいいと思う」と、人生における「逃げる」という選択の重要性について語り、マツコも「逃げるって大事なのよ」とうなずいた。かつて、「ヒロシです」からで始まる哀愁に満ちた自虐ネタで一世を風靡した彼が、自らテレビでの露出を減らしたことで仕事が激減、途端に落ち目扱いされ、「一発屋」のレッテルを貼られたりした。「それでも自分に合わない世界から離れられて良かった、気持ちが随分ラクになりましたから。それに、テレビの世界から『逃げる』わけですから、仕事を失い収入がなくなるというリスクも覚悟していましたし。ただ、一発屋と言われるのは本当に嫌だったので、絶対にほかの手段で稼いでやろうと思っていました」と1年前、ある雑誌のインタビューでも語っていたヒロシ。リスク覚悟で困難な状況から「逃げる」、ヒロシのサクセスストゥリーの重要な「カギ」がそこにある。