Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏は、2015年の時点で世界的なパンデミックに対する警告を行っていた。ゲイツ氏は「もし次の数十年で1000万人以上が亡くなる災害があるとしたら、それは戦争よりもむしろ『感染性の高いウイルス』の可能性が高い」とはっきりと警鐘を鳴らしていたのだ。人類はパンデミックに対する準備ができていないまま新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を迎えたとゲイツ氏は語り、パンデミック最中の先月のインタビューで、コロナパンデミック後に起こりうる未来への「希望」について語っている。コロナパンデミックでは、多くの医療従事者が「ここはまるで戦場だ」と語っているように感染症の流行は悲惨であり、唯一の希望は、再び同じ問題を起こさないことだとゲイツ氏は指摘する。トランプ大統領が「WHOへの資金拠出停止」を発表したが、ゲイツ氏は「世界経済にアメリカが参加している限り、アメリカ国外で発生した感染症はアメリカに入ってくる可能性があり、世界全体の保健に資金を割くことは人間性の問題を越えた『戦略的な関係』であって得るものが多い」と述べ、人間はイノベーションや経済成長を生み出すための機関(WHOより強力な)を設立させることができるはずで、「第二次世界大戦の後に起こったようなことが起こること」が希望である、とゲイツ氏は強調した。つまり、国連や世界保健機関(WHO)といった世界的な機関が一丸となった「ムーブメント」により、未知のウィルスに対して世界が一致団結できる備えをしておくべきだ、と語った。