ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

インフルエンザウィルス発見、英国人は間違い日本人が正解。

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インフルエンザの病原体が細菌ではなくウィルスであることを最初に発見したのは、1933年イギリス人ウィルソン・スミスら3人によるものと長い間言われてきたが、実はそれより14年も前の1919年に日本人の医師山内保博士がインフルエンザは細菌ではなくウィルスに拠るものという発見を既にしていたのだ。その事実がわかったのは、つい先ごろの2010年に「100年ほど前の医学雑誌『ランセット』に日本人のインフルエンザウィルス発見の論文が出ているが…」という問い合わせを米国の研究者から受けた日本の医師が調べた結果、わかったのだ。77年間も最初の発見者と認定されて来なかった山内保博士。彼は、患者のうがい液を素焼きの壷に通し、人に感染させるという実験を行った。その結果、感染者が出たことから濾過性病原体、つまりウイルスであることがわかった」という。素焼きの壷は、非常に細かいものしか通さないことから細菌ではなくウイルスであるとわかったのだという。山内博士はフランスのパスツール研究所で研究員を努め、帰国後は星製薬の細菌部で研究しインフルエンザウィルスを世界で最初に発見した。しかし、同じ時代に皮膚がんの発生に成功した病理学者山極勝三郎博士が1926年のノーベル賞候補になりながら「東洋人には早すぎる」という理由で落とされたように、山内博士がアメリカの医学誌に発表した「インフルエンザウィルス発見」の論文は、当時のアジア人を見下す欧米の風潮によってネグレクト(無視)されてしまい、77年もの間、ヤミに葬られたままだったのだ。