ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

イエスの教えと違った?ローマ教皇の悩み相談の答え。

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先日、東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれた「青年との集い」に出席したフランシスコ・ローマ教皇は。小学4年生の時にフィリピン出身の両親と日本に移住したレオナルドさん(⬆上の写真)が子どもの頃、『外国人だからダメ』『デブ』『キモイ』と、周囲に言われ続けた幼い頃に体験した差別の苦しみを教皇に訴えると、フランシスコ教皇はレオナルドさんに歩み寄り、手を握りしめ耳元でこう語りかけた。「デブと言われたら『君みたいにヤセてる方がかっこ悪いよ』と言ってやりなさい」と。レオナルドさんはこの言葉を聞いて「心がすごく楽になった」と教皇の手のぬくもりやユーモアを込めたその言葉から受けた感動を隠しきれない様子だった。難民申請者も招待されたこの集会で、教皇が強く訴えたのは、誰かを排除し分断や対立をあおるのではなく、人の尊厳を守る寛容さの必要性だった。ところで、フランシスコ教皇の言った差別的発言という言葉の暴力に対して同じように差別的な言葉の暴力を使って返すという方法は、イエス・キリストの教えに背いていないだろうか、とふと思った(笑)「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」という新約聖書『マタイによる福音書』第5章に登場する、有名なイエスのこの言葉に教皇は背いていないだろうか?イエスが説くキリスト教とは「慈悲と許しの宗教」という非暴力のはずなのに「言葉の暴力には言葉の暴力で返せ」とも取れるこの助言はキリスト教の総本山のローマ教皇の言葉としては「ケアレスミス」と感じたのは私だけなんだろうか(笑)