ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「勝つために途中交代」サービス監督がイチロー選手に引導を渡した。

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MLBでも日本球界でも数々の偉業を成し遂げたイチロー選手が3月20日東京ドームで開催したMLB開幕初戦である対アスレチックスの試合に昨年5月以来10ヶ月ぶりにメジャー選手としてプレーしたが2打席ノーヒットで途中交代となった。サービス監督はその理由について「チームの勝利のために決意した」と語った。この開幕戦2試合が事実上のMLBでの引退試合になることは衆目の一致するところだが、イチロー選手は試合後に「引退発表」する気配がまったくない。今シーズンはマイナー登録選手としての開幕戦への特別枠での出場であるイチロー選手がアメリカに帰ってもメジャーでの活躍の場が無いことは誰の目にも明らかだ。米スポーツ紙「ジ・アスレチック」の記者ローゼンタール氏が日本での開幕2試合終了後のイチロー選手の身の処し方について注目する記事を書いている。「誰もが望んでないのは、イチローの殿堂入りに値するキャリアが(マイナー行きで)不格好に終わってしまうことだ」と“引き際”の大切さを説き「しかしスーパースターは終わりが近づいていることを認識できないものだ。『無限の自信』が、彼を『偉大』にしてしまったのである」と述べている。米人記者が指摘するように「無限の自信」があるから引退を一切口にしないイチロー選手は、丸裸(体力の限界)の状態にある自分に気付かずにいる「裸の王様」のようだ。日本のファンに「引退」の意思を告げずにこの開幕2連戦に出場し、日本のファンに黙ったままで東京ドームを去ろうとしているイチロー選手。昨年のシーズン、開幕早々の5月、打撃不振だったイチロー選手に球団は球界のレジェンドをマイナーへ降格せずに「会長特別補佐」という肩書を与えて選手登録から外し、イチロー選手に恥をかかせまいとした。そして今シーズンの開幕戦ではイチロー選手がマイナー登録の選手であるのに日本での開幕試合ということで球団は特別枠でスタメンに起用するという「引退の花道」まで用意してくれた。かつて日本球界のスーパースターであった長嶋茂雄のドラマチックな引退試合のように、3月21日の東京ドームで多くの日本のファンがスタンドから見守る中「イチローは永遠に不滅です」というような名ゼリフの「引退挨拶」をしてこそイチロー選手は日本が誇れる「不世出の野球人」として人々の「記憶に残る」選手になれるのに......そう思いませんか?