3年前にAutomotive News社が自動車部品の世界のサプライヤーBest100を調査したところ、ベスト100社のなかに日本の会社が30社、アメリカの会社が30社、ドイツが17社とこの3カ国だけで77%の供給シェアに達することがわかった。これをさらに上位40社以内に絞って比べてみるとアメリカの会社が10社、ドイツの会社が9社なのに対して日本のサプライヤーが14社と世界的に圧倒的なシェアを占めていることがわかったのだ。つまり日本の自動車部品を使わなければ世界のクルマメーカーの生産はほとんどストップしてしまうのだ。7年前「東日本大震災」によって日本の自動車部品供給がストップしたらドイツの自動車メーカーで完成車の生産が同時にストップしてしまったというニュースが思い出される。クルマの心臓部の役割を担うトランスミッションではドイツのVWやオペルをはじめイギリスのランドローバー、フランスのプジョー、スェーデンのボルボやサーブがアイシン精機の製品を採用、ターボチャージャーではアメリカのGMやドイツのVWが三菱重工やIHI製品を採用、さらに自動車の基本をなす鋼板も新日本製鉄の技術で作られた鋼板を欧米のクルマの多くが採用しているという具合なのだ。これほどに世界中の名だたるクルマメーカーで多く使われているニッポンの自動車部品、中国のマスコミは国民に向けて「その事実を信じられないならボンネットを開けてみれば良い」とまで言っている。そして記事の締めくくりでは「本当に自動車というものを理解している人は精密機械製造の分野で日本には実際に優れた点がある事を知っている」と結んでいるのだ。日本の技術の高さを認めたくない中国のマスコミでさえ褒めちぎる日本の自動車部品サプライヤーはまさに日本の誇りと言えるだろう。