ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

大谷翔平の活躍。開幕前に見抜いたソーシア監督のメガネのレンズ。

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エンゼルス大谷投手の驚異の活躍に、シーズン開幕前に不振を続けていた大谷選手を酷評していたスポーツ記者が「ショウヘイごめんなさい」と公開謝罪の記事を書き全米で大きな話題となった。しかし、シーズン開幕前のオープン戦で13回を投げて19失点、32打席でヒット4本、打率125という大谷選手の成績を見てどれだけの人が開幕直後からの大活躍を予想できただろうか。ところが実際に開幕前の3月の時点で今日の活躍を予想していた人物が一人いた。大谷を間近で見ていたマイク・ソーシア監督である。開幕試合で、オープン戦不振の大谷選手を起用することを告げた開幕2日前の記者会見で「私たちは(記者の皆さんと)違うレンズで彼を見ている。皆さんは(大谷選手の)打率や防御率ばかりを見ているが私としてはプロセスが重要なのだ」と大谷選手を開幕試合から起用する理由について述べた。「大谷について皆さんとは違うレンズで見ている」というコトバはアリゾナのキャンプ中にもソーシア監督は発言している。3月16日のオープ戦中盤で1回1/3を投げ7失点で降板した大谷選手を「マイナー行では?」と質問した記者に対して「聞く人間を間違えている」とソーシア監督は激怒した。大谷選手が開幕前に投打に不振を続けていた間、ソーシア監督はつねに「大谷は確実に成長している」と決まり文句のように言い続けていた。そして今、キャンプで苦しんでいたのがウソのような大谷選手の大活躍に、「彼の持つ大きな力を誰もが目にしている」とソーシア監督は満足そうに語ったのだ。「伯楽はつねに有らず」、ソーシア監督という名伯楽に出会えた大谷選手はまさに幸運だったと言えるだろう。