先日、アメリカのスポーツ紙「ジ・アスレチック」が大谷翔平の活躍についてイチロー選手にインタビューした記事を掲載した。その記事のタイトルは「MLBを熱狂させた17年後のイチローが、ショウヘイ・オオタニに怖れを抱いている」だ。確かに17年前、日米のファンを熱狂させてくれたイチロー選手は、今では44歳のメジャーのレジェンドになってしまった。記事の内容は「イチローはメジャーリーグに来た過去最高の日本人選手だが、最高でいられる時間はそう長くないかもしれない。大谷翔平はメジャーデビューしてたった2週間足らずでメジャーリーグを完全に変えてしまった」と17年前のイチローの登場をしのぐ大谷翔平のインパクトを伝え、大谷翔平がイチローを超える日本人選手になることへの期待感をにじませている。そしてイチローが感じ取ったオオタニについての印象については「オオタニのどっしりとした心構えが、身体的、精神的、感情的な面で、困難を切り抜ける土台になる。僕はオオタニがマウンド上、そして打席でも素晴らしい結果を残していることに衝撃を受けている」というイチロー選手が大谷選手を畏怖するコトバを紹介している。イチローのメジャーデビューから17年の歳月を経てあらたにメジャーにおける日本人選手の主役が大谷翔平に取って代わるのは時間の問題だろう。この記事を読んで「老兵は死なず。消え去るのみ」マッカーサー元帥の退役のコトバをふと思い出した。